はじめに
こんにちは。印西英語の森JIJIの多田です。
ヨーロッパへの留学、大手英語教室での勤務、塾でのクラス・個別授業などを経験し、多くの生徒たちの成長を
見てきました。
その上で、子供の頃ほど英語の力を効果的に身につける時期はないと感じてきました。
それでも、やはり5歳と10歳と15歳では、脳科学的に、4技能(スピーキング・リスニング・リーディング・ライティング)でそれぞれ大きく伸びる分野とタイミングがあります。
したがって、小学・中学・高校の段階にわけ、それぞれ取り組むべきポイントとその方法をお伝えしていきます。
小学生
小学生では、まずはとにかく単語力を身につけることが大切です。
まずは「読めること」、そして「言える(発音できる)」を優先しましょう。
スペリング、きれいに書くことは、中学生になってから(せめて小学生高学年)から本格的に取り組めば十分です。
単語がわかるようになると、学校にいるALT(外国語指導助手)の先生の言っていることも、なんとなく意味がつかめるようになります。また、自分の知っている単語をつなぎ合わせて、外国人と少しずつでもコミュニケーションが取れるようになります。
単語がわかれば、ちょっとでも、伝わる楽しさを実感できるのです。
さらに、音声学的な観点から見ると、できるだけ幼い時期に「発音」に力を入れるのはとても理にかなっています。
一般的には、小学生に上がるころまでが、英語の音をそのまま自然に吸収できる最後の時期とも言われます。
この時期にたくさん英語を聞いて、正しい発音をまねる経験を重ねることで、将来のリスニング力や発音の基礎がしっかりと身につきます。実際、私の教室でのレッスンでも発音すること・声に出して読むことは重点的に行なっています。
・会話練習で自己紹介を中心に何度も発音することを、レッスンのはじめに必ず行う
・早口言葉でスピード感のある英文を覚えてしまうまで繰り返す
・低学年ほど、歌やリズムで脳に英語の音を刷り込む
・カードゲームを繰り返し行い(10種類ほどのカードゲームをそれぞれ20~30回は行う)、
答えるだけでなく、質問文まで暗記に近いレベルで反復する
ただ、意思疎通の楽しさを感じられるためには、単語を覚えてしまうというのが一丁目一番地(最優先課題)だと
私は考えているので、単語を覚える過程で、発音も意識するのが良いでしょう。
単語帳を使うのも良いですが、タブレットやスマホのゲームアプリで遊びながら覚えたり、カードゲームをやりながら覚えるなど、ザ・勉強!よりも、日常感のあるものというか、遊び感覚で取り組めるものが低学年のときほど
適しています。
中学生・高校生
中学生になったら、文法をはじめましょう。
英語は言葉なので、とにかく話す練習をしなくては上達しないでしょう!という声が聞こえてきそうですが、母国語でない言葉を身につけようと思ったら、文法の基礎が定着していなければ不可能で、文法力に英語力は比例すると考えるべきです。
小学生までに学んだ英単語というブロックを、どうつなぎあわせていくのかを学ぶことで、正確に英語でコミュニケーションをとることができるようになります。
レベルにもよりますが、基本的には、本屋さんに売っている一番かんたんそうなワークブックを買ってきて、
学校のテストの範囲に合わせて2回、できれば3回繰り返してください。一つのテキストを、自分は完璧に覚えた!という自信につながります。
高校生になったら、ライティングやスピーキングに力を入れましょう。
特にライティングを続けることで、スピーキングのスピードや正確性があがっていきます。
・毎日、日記を英語で書く
・スマホやPCのスケジュールやメモを英語で入力
・ChatGPTをはじめとするAIツールを使い、英語でチャットや会話をする
これらのような習慣を身につけることで、英語脳が出来上がって行きます。特にChatGPTをはじめとしたAIを活用することで、書いて終わりではない双方向のやりとりができるので、これを使わない手はありません。しかも、添削までしてくれるのでさらにおいしい!私も子供の時から欲しかった…
英検とイベント参加
教室での英検の取り組みに関して言えば、小卒までに英検3級、中卒までに英検準2級プラス、高卒までに英検準1級を
目標の目安としています。
英検は4技能型のテストで、一定の水準を満たせば、学校の内申の得点になったり、大学受験で有利になったりするので、モチベーションを保つ上でも効果的です。
ただ、学校の教科書と似ていて、文字を読むことがベースになっていますから、英検に並行して短期留学をしたり、
外国人とコミュニケーションをとるイベントなどに参加し、言葉が違う人と、自分が努力して学んだ英語をつかって、意思疎通ができる体験をすることが、何よりのモチベーションとなるはずです。
印西英語の森JIJIでは、この留学などをはじめとした英語での体験をしていく上での後押しをするようなレッスンを
行っています。実際、生徒さんの中には、教室で英語を学び、オーストラリアやフィリピンに留学に行ってきた中高生がおり、現地での体験や、英語が通じた経験、逆にうまく英語が伝えられずにくやしい思いをした体験などをきかせてくれます。
そうして身につけた英語力で、大人になってから本格的に英語を使うことを楽しんでもらえたらと思います。
さいごに
私は英語とドイツ語を学び続け、ドイツやカナダ、アメリカ人の友人と酒を飲みながら語り合うのが最大の楽しみです。
ドイツ語は趣味で、当然、英語のほうが私としては得意なわけですが、ドイツに遊びに行く際、ドイツ語もできたほうがいろいろと便利だからいまだに継続して勉強しています。
しかし、やはり基本的には英語ができれば、多くの問題を解決できます。私がドイツに旅行した際、フランクフルト空港で税金の払い戻しトラブルが起きた際は、結局、英語を話して税関の職員とコミュニケーションをとりましたし、ドイツのみならず、ヨーロッパ、各国の主要都市の多くでは、英語が通じます。日本でも、東京駅周辺、特に丸の内仲通りなどを散策すると、聞こえてくる言葉の30%くらいは英語だったりします。
大人になると、時間がありません。だからこそ、こどものうちに英語脳をつくり、仕事でも、プライベートでも、自分の世界を広げてくれる英語を学んでおくことは理にかなっていると思うのです。
でも、英語学習には困難が伴います。単語は無限にあり、日本人からすると、英語の文法は複雑です。(それでも、ドイツ語よりは、はるかにかんたんですよ!)
うちに通う生徒さんには、もちろんんこと、多くの子供達に、英語学習の大変さを乗り越え、その先にある楽しさを実感してもらいたいと思っています。


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